ママれん!誕生秘話(その2)

ママれん!誕生秘話

 

至難の営業活動

 

今回はシステム完成後、営業活動を始めた頃の話です。 

当時は、保育園に営業なんてどうやってやればよいのか全然わかりませんでした。 

テレアポをしても 

「なんですかそれは?」 

といった反応で、商品の押し売りと思われるような反応が殆ど。 

いきなり訪問してみても、近寄るのすら躊躇する雰囲気でした。 

それもそのはず。 

保育園に出入りしている企業は、保育業界の「専門商社」が殆どでした。 

それ以外の企業が何かを売りに来ることは殆どなかったと思います。 

我々が営業活動を行うことは、保育園からしてみれば想定外。 

保育園がシステムを導入するということ自体が、当時は目新しいものでした。 

 

工夫を凝らして

 

ある時、富山県で全国の園長先生が集まる大きな研修会が開催されることになりました。 

私たちは、日本保育協会のご紹介で、商品展示のために協賛企業として参加させていただくことになりました。 

でも、その時も 

「システム会社が何しに来たの?」 

という感じで、異業種であることを痛感するだけの展示会参加となりました。 

 
 

この状況を変えるために、まず私たちは船井総研にコンサルティングの指導を依頼し、保育業界の学習、営業に関することを学ぶことからスタートしました。 

すると、ほんの少しずつですが、知り合いの園長先生からの紹介でママれんを導入していただけるようになりました。 

当時、保育業界でママれんのようなシステムを作成したのは私たちが最初でした。 

しかし、世に出すには少々早すぎたのかな、と思う事もありました。 

でも、確実に役に立っている! 

保育園から導入のお声をいただく度に、徐々に自信が芽生えてきました。 

 
 

そうこうして

 

そんな折、弊社は2005年創業から7年が経過。 

我々は、保育システム以外にも一般企業向けのシステム開発も行っています。 

社員数も増え、がむしゃらに事業を進めていました。 

しかし、組織拡大に伴い社内がバタバタし始めて、やりたいことがなかなか前に進まない状況が続きます。 

企業成長期の踊り場の様相を呈すようになっていました。 

その中でもママれん!は販売を継続、しかし、保育園向けシステムの重要性や利便性が市場に受け入れられず、なかなか認知度が上がりませんでした。 

日中考えを凝らし、進んでは後退、進んでは後退の繰り返しでした。 

しかし、状況は一変。 

2016年、「保育園落ちた日本死ね」がTwitter上で話題となり、日本中が保育業界に注目し始めました。 

保育園は大量に新設され、保育士不足と業務過多を軽減することがテーマとなり、「ICT補助金」も凄い勢いで申請が行われるようになりました。 

そして、ここに来て、日立、富士通、コドモンなど様々な企業が保育園向けシステム業界に参入してきました。 

大手企業やゴリゴリの営業会社が販売代理として参入する、正に「金の生る木」の奪い合いが始まりました。 

保育士との飲み会から始まったこのシステムは、子供たちや子育てというものが良くなること、そのために保育業界の方々と想いを共にし、意見を取り入れてきたつもりでしたが、ここにきてビジネスを甘く見ていたことを痛感しました。 

「理想論だけでは、ビジネスは完成しない」 

この分野にも競争原理が働き始めています。 

必然的に私たちは、他社との差別化を図るために自分達の色を出すことになります。 

ここから先は、保育園向けのシステムを売るのではなく、保育園の仕組みそのものを考えて商品企画をしていきます。 

新しい「ママれん!シリーズ」に乞うご期待ください! 

 

直近の活動報告

 

2019年、私たちは福島県県庁から依頼を受けて、福島県内の全子供施設向けに講演会を行いました。 

「保育ICT化を導入するために」を題材にして、導入してもうまくいかない園はどうしたら上手くいくのか、をテーマに講演活動をさせていただきました。 

 
 

2020年には、長崎市にて、保育園向けICTを導入する際の「導入計画について」の講演をさせていただきました。 

と、この様な取り組みも積極的に行っております。 

 

最後に

 

組織にシステムを導入するには大切なことがあります。 

私たちは、長年の経験から得たそのことを知っています。 

保育システムの導入を検討されている保育園・幼稚園・こども園様、システム導入の際はぜひお声がけください。